12月7日 西小ニュース
2020年12月7日 18時01分西小防災の日
西小学校では12月7日を「西小防災の日」としています。なぜ12月7日を「西小防災の日」としたのか、知っている人も多いと思いますが、お話ししますので、聞いてください。
昭和19年、今から76年前の12月7日にこの地方に大きな地震が発生しました。この地震は「東南海地震」といって、静岡県を初め愛知県や三重県・岐阜県などに大きな被害をもたらしました。何万という家が壊れ、1200人以上の人が亡くなったと言われています。この袋井西小学校でも二つの木造校舎が倒れ、多くの子どもや先生がその校舎の下敷きになりました。そして、20人の児童が命を落としました。痛かったと思います。怖かったと思います。辛かったと思います。そのうちの二人は、学童疎開と言って、空襲から逃れるために都会のお父さんお母さんの所から離れて袋井に来ていた子どもでした。
皆さんは、学校の正門の南側にある池の横に、「つゆ光る」と書かれた石碑が建っているのを知っていますね。これは、その地震で亡くなった子どもたちの魂をまつるとともに、この地震の恐ろしさを、これからずっと忘れないようにするために建てられました。そして、平成13年からは、12月7日を「西小防災の日」と定め、命の大切さや命を守るために必要なことについて考える日としました。
現在、南海トラフ巨大地震といって、東海地方から四国・九州までというとても広い範囲で大きな地震が起こるのではないかと言われています。また、地震だけでなくここ数年は、台風や大雨によっても大変な被害があり、多くの方の命が奪われています。
地震や台風は防ぎようがありません。しかし、命を守り、被害を小さくすることは努力すればできるはずです。例えば、どんなときでも話は集中して静かに聞く。集団で移動するときは静かに落ち着いて行動する。どちらもいざというときに、自分の身を守るためにはとても大切なことだと思いませんか。また、普段から友達を大切にする温かい言葉遣いをするようにしたり、協力して活動したりするように心がけたりすることも大切です。周りの人を思いやる気持ちや助け合う優しい気持ちが、いざというときに自分や周りの人の命を守る力にきっとつながります。
袋井西小学校は、76年たっても、何年たっても、地震で亡くなった20名の子供たちのことは絶対に忘れません。このあと、無くなった方たちのために黙祷といって、黙ってお祈りをすることをみんなでやりますが、ぜひ、命の大切さや命を守ることの大切さについて考えてください。大人になっても、地震や災害から自分や自分の大切な人の命を守るためにどんなことができるか考え続けてください。
被災された6名の先輩が来校されました。5年生の子供たちは、「西小防災『つゆ光る』」のドリーム学習に取り組んできています。先輩のゲストティチャーの皆さんは、子供たちの質問に答えてくれたり、当時の話をしてくれました。本当にありがとうございました。
それでは、黙祷をします。みなさん口を閉じて立ちましょう。つゆ光るの石碑がある正門の方に体を向けてください。地震で亡くなった20人のご冥福を願って、目を閉じて1分間、お祈りします。
黙祷 「はじめ」 〈1分〉 「やめ」 静かに座ってください。 ありがとうございました。
被災された6名の先輩が来校されました。5年生の子供たちは、「西小防災『つゆ光る』」のドリーム学習に取り組んできています。先輩のゲストティチャーの皆さんは、子供たちの質問に答えてくれたり、当時の話をしてくれました。本当にありがとうございました。